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【作業療法学科?作業療法学コース】
9月2日-3日の2日間、作業療法学科の4年生を対象に2021年度 総合臨床実習Ⅱ期セミナーを行いました。
?セミナーって??
作業療法学科(作業療法学コース)では、1年生から4年生までそれぞれに臨床実習があります。4年生では、9週間×2回の病院を中心とする臨地で実習に臨みます。それぞれの実習の前にはオリエンテーションがあり、終了後には実習での学びを振り返るセミナーを行います。
総合臨床実習では、2日間のセミナーを行い、1日目に各々の学生が主に実習させていただいたクライエントとの作業療法の経験について報告します。2日目には、学生自身が実習で印象に残っているエピソードを、「感じたままに、おもうがままに話す」というリスニングアワーという方法を用いた主観的体験の振り返りを語り合います。セミナーを2日間にしている理由は、1日目は理性的な理論的な理解を深め、2日目は感情的な感性を育んでいくことを考えており、認知面(知識としての理解)と情意面(気持ちの面からの理解)から学びを深めていくことが目的となります。
?とてもいい経験
残念ながら、Covid-19感染防止のためセミナーはオンラインでの開催となりましたが、4年生からは、臨床実習で得た様々な学びを聴くことができました。1日目の報告では、専門用語や実習指導者にご指導いただいたポイントなども交えてアカデミックに報告が行われました。また、2日目では、それぞれの心が動く感動的なエピソードやこれからに活かせる印象的なエピソードが、飾りのない素直な言葉の中で語られました。2日間のセミナーでの学生の発表や語りを聴いていると、コロナ禍の中、多くの施設で実習を受け入れていただき、臨地での実習を行えたことで、学生たちにとってとても有意義な実習になったようでした。
また、このような臨床実習という貴重な経験を振り返る時間は、普段の学内の授業だけでは十分にはすることができない、とても大切な学びにつながったように思います。それは、アンケート結果にも反映されており、「机上では学ぶことができない、臨地だからこそ学べるリアルな体験ができてよかった」などの意見が学生から挙がりました。
?コロナ禍の中での実習
昨年度から、Covid-19の感染防止の観点から、実習の遂行が困難になっています。そのような状況下で、実習指導者の皆様をはじめ実習受け入れ施設のご努力を賜ることで、学生が貴重な経験から学ぶことができたことに感謝します。また学生も、2週間前からの行動制限やアルバイトの自粛、必要に応じた検査など、感染防止に徹底し努力しました。学生自身大変だったと思いますが、これらの経験から学んだことはこれから作業療法士として現場に出ていく際の糧となるものだと期待しています。
最後になりましたが、本学の作業療法士養成教育にいつも多大なるご尽力を賜っております臨床実習指導者の先生方、また関係の皆様にこの場を借りて御礼申し上げます。
※作業療法学科?作業療法学コースの臨床実習では、『澳门皇冠感染症(COVID-19)予防ガイドライン』を策定し、臨床実習受け入れ施設の感染対策と連動して感染対策を行う中で実習を行っています。