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岩本 日香里
瀬戸内高校卒業
栗原ゼミ所属
私が県立広島大学地域創生学部地域文化コースを進学先に選んだ理由は,自宅から近いことと,好きな文学について研究できることでした。しかし,私が入学した2020年度は澳门皇冠の感染拡大が始まったばかりの時期で,6月から始まった授業はすべてオンラインで,大学に行くこともなく,新しい友達も全くできませんでした。
オンライン授業は2年終了時まで続きましたが,その中で私が面白いと感じた授業の1つに栗原先生が担当の「米国社会文化論」があります。この授業は,映画等を通してアメリカ合衆国の人種問題やジェンダー問題などを学び,受講者同士がディスカッションを行うというもので,1つの問題でもさまざまな視点から捉えられることを学びました。またオンライン授業期間中には,大学在籍中に必ず実現したいと考えていた海外留学の準備として,自分で英語学習に取り組んだり,県立広島大学の海外協定校とのオンライン交流会に参加したりしていました。
「米国社会文化論」の授業がとても面白かったので,2年終了時のゼミ選択では,迷わず栗原先生のゼミを選びました。また,海外留学を後押ししてくれることも,私が栗原ゼミを選んだ理由です。
そして,3年生の8月から翌年6月までの9か月間,フィンランドの東フィンランド大学へ留学しました。数ある留学先候補の中で東フィンランド大学を選んだのは,フィンランドが福祉政策やジェンダー政策の先進国であることに加え,それまで同大学に留学した県大生がおらず,自分がその最初の学生になれると考えたからです。東フィンランド大学では英語や観光などの授業を受けたほか,フィンランド文化のサウナを体験したり,ドイツをはじめヨーロッパ諸国を旅行したりするなど,貴重な経験を積むことができました。また,東フィンランド大学の学生を対象としたに日本語講座を主宰して,外国人に日本語や日本文化を教えることも経験しました。
東フィンランド大学への留学を終えて日本に帰国してからは,栗原ゼミでアメリカ文学に関する卒業研究に着手するとともに,東フィンランド大学の学生に日本語?日本文化を教えた経験をもとに,日本語教員の資格取得にも挑戦しています。また,外国にルーツをもつ子どもたちに日本語?日本文化を教えるボランティア活動「ほのぼの文庫」の活動にも参加しています。
このように,県立広島大学?地域文化コースでのさまざまな学びや経験を通じて,私の関心や視野,活動領域はどんどん広がり続けています。県立広島大学?地域文化コースは言語学や文学,社会学,歴史学,観光など文系科目が幅広く提供されていて,自分の関心に合わせて比較的自由に履修できますし,資格取得や留学のサポート,ボランティア活動の機会も充実しています。自分のやりたいことがはっきり決まっていないという高校生のみなさんでも,県立広島大学?地域文化コースなら,幅広い(文系)分野の学びと活動の体験を通じて,自分がやりたいこと,やってみたいことが必ず見つかるはずです。