海外渡航中にトラブルや危機に遭遇してしまった場合、言語や文化などの違いからその解決方法は国内での状況とは異なります。ただ、トラブルの多くは事前の準備を行うことで防ぐことができます。海外へ渡航する皆さんは、安全対策の意識と知識を渡航前に十分身につけるとともに、次のように渡航前の準備を入念に行い、渡航先では安全に配慮して行動してください。
渡航前の準備
渡航計画時の注意点
- 時間に余裕を持ったスケジュールを計画する。
- 深夜発着の航空便や現地でのバスや列車による深夜移動は控える。
- 移動の際は白タク、見知らぬ人の車などを利用しない。
- 滞在先は渡航先地域のうちでも治安のよい地域を選び、セキュリティのしっかりしたホテル等へ滞在する。
- 外務省の「海外安全ホームページ」等を参考に、渡航予定先の治安や医療について最新の情報を確認する。
渡航前の手続き
- 海外渡航届:緊急時に大学が迅速にサポートを行えるよう、海外へ渡航する際には、海外渡航届を提出し、大学への届出を必ず行うこと。
※渡航2週間前までに提出する。
海外渡航届[Forms]
(本学付与のMicrosoft365アカウントにログインした上でアクセスして下さい。)
海外渡航届は原則オンライン(Forms)で提出してください。やむを得ない場合に限り書面での提出を受け付けます。
海外渡航届 [PDFファイル/83KB]
- 任意海外旅行保険の加入:海外での治療費用は、日本より高額となる場合があり、また、海外旅行保険による支払保証を行わないと治療を受けられない場合もある。本学では、渡航中の不慮の事故や疾病に備えるために海外旅行保険の加入を義務付けているので、必ず加入すること。
※推奨保険内容
? 治療救援費用が3,000万円以上であること
? 初期対応経費が含まれていること
- たびレジ:海外への渡航を予定している場合,緊急時に備え,必ず 外務省海外登録システム「たびレジ」に登録すること。留学や海外旅行の日程,滞在先や連絡先を登録しておくと,滞在先在外公館から最新の渡航情報や緊急事態発生時の連絡がうけられます。
準備物
- パスポート?ビザ(査証):有効期限,ビザ電子認証等が必要かどうか確認する。
- 航空券またはEチケット控え:日付?時間に間違いはないか確認する。
- お金:外貨(現金),クレジットカード,トラベラーズチェック,プリペイド式カードなど,盗難や紛失のリスクを避けるために複数の形態に分けて持ってくるする。
- 緊急時の連絡先リスト:警察?救急?保険会社?カード会社?受入先?本学の連絡先などを事前に調べ,現地では常に携帯できるようにする。
- 海外旅行保険証券?ハンドブック:保険会社に連絡する際,証券番号を伝えるとより迅速にサービスを受けられるので,コピー等を携帯する。
- 常備薬?病院から処方されている薬など:
? 病院から薬を処方されている場合は渡航日数分を持ってくるする。
? 処方されている薬の英文の処方箋などを準備する。
? 滞在国に持ち込みが禁止されている薬は持ってくるしない。
- その他:海外で使える携帯電話,トラベルマネーカード,虫よけスプレーなどを準備する。
渡航先での手続き
渡航先では在留届の提出が必要です。
【在留届とは】
● 海外在留邦人が事件や事故,災害に遭ったのではないかと思われるとき,「在留届」があれば安否の確認,緊急連絡,救援活動,留守宅への連絡等が迅速に行える。長期(3ヵ月以上)渡航の学生には,渡航先の日本大使館または総領事館に「在留届」提出が義務付けられている。(3ヵ月未満でも提出可)
【在留届の提出を怠ると】
● 在外公館はあなたが外国に居住していることを知らないので,大災害や事件,事故のとき,あなたの安否確認,留守宅などへの連絡を行うことができない。
※帰国など「在留届」の記載事項に変更があったときは,必ず提出した大使館?総領事館に連絡すること。
【届出方法】
● オンライン在留届(ORRネット)による提出。
● 現地到着の90日前から提出できる。
詳しくは,外務省ホームページ『在留届FAQ(よくある質問)』などを確認してください。
滞在中の注意
安全対策
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健康管理
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- 危険な場所には近づかない。
- 人通りの少ない場所,夜間の一人歩きは避ける。
- 人混みの中では荷物から目を離さない。
- 荷物の口は常に閉める。
- 歴史?人種?宗教の話題について,軽率な発言は避ける。
- フォーマルな場所以外では目立つ服装,華美な服装は避ける。
- パスポートは常に携帯し,コピーや顔写真の用意を。
- 最寄りの日本大使館?領事館の場所を確認しておく。
- 滞在先文化を尊重し法律や宗教的習慣,伝統,行動規範に従う。
- 滞在先での電話の使い方を確認しておく。
- 滞在先では部屋の中でも貴重品?現金等を出したままにしない。
- 見知らぬ人からモノなどを預からない。
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- 規則正しい生活を心がける。
- バランスの良い食事をとる。
- 十分な睡眠,休養をとる。
- うがい,手洗いを習慣づける。
- 衛生環境の不十分な地域では,生ものや生水,氷を口にしない。
- ウイルスや病原菌を宿している生き物に気を付ける,近づかない。
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トラブル発生?病気になった時の対応
■アイラック安心サポートデスク
本学では,株式会社日本アイラックの危機管理総合システムを導入し,海外留学をする学生に対して安心サポートデスクへの加入を義務づけています。派遣留学中などに海外にいる教職員や学生が事件事故などに巻き込まれた際には,日本アイラックと連携し対応します。また,安心サポートデスクの加入者が事件事故に遭遇などした場合は,危機管理会社と連携し解決のために共同で支援します。
アイラック安心サポートデスクについてはこちら
(フライヤー)アイラック安心サポートデスク [PDFファイル/1.61MB]
■ 長期留学?短期留学?研究活動?国際交流推進事業の場合
● 速やかに現地大学の担当者に連絡し,国際交流センターに連絡するよう依頼する。
※現地大学の担当者に連絡が取れない場合は,国際交流センターに直接連絡をする。
● 保険会社に連絡し,トラブルへの対処や治療?救護を依頼する。
● 現地の警察?医療機関の指示に従うこと。
■ 課外活動(海外ボランティア?インターンシップ)?ゼミ旅行?個人旅行の場合
● 渡航予定先の連絡先を確認し,緊急時の連絡方法について保護者と事前によく相談する。
● 国際交流センターにも必ず連絡をすること。
外部参考サイト
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